Take It Away

Mっちゃんという友達がいた。

18の時に出会った。

同い年だったのに

風貌が同い年のソレではない。

18年だけ生きて醸し出せるソレではない。

ヒトのソレですらない

もはやケモノのソレ

こいつはくせえッー!

ケモノ以下のにおいが

プンプンするぜッーーーッ!!

(友達なのにひどいこと言ってゴメン。)

出会った当初はソリが合わなかった

ソレがすごすぎてソリが合わない。

Mっちゃんは

一本筋が通っていて

他人への気遣いもできる大人味あふれる人間だった。

おれみたいな

人間性ペラッペラなふざけたクソヤローとは

対極に位置する人間だった。

1年くらい経って

Mっちゃんがウチに遊びに来た。

お互いにまだ心を開けていない感じがあり

おれはド・キ・ド・キだった。

お・ね・が・い!

チョ待って!チョ待って!

ウチに来たMっちゃんは

おれに3つのことを教えてくれたので

下記に記したい。

“Mっちゃん3つの教え”

1.The Used が良い

 リンキンとかグリーンデイが好きだったMっちゃん

 The Used の1stと2ndのCDを2枚貸してくれた。

 その中で

 ”Take It Away”が一番好きで

 リピった。

 初っ端の

 ゲッチャーーン!!!

 で心つかまれる。

 サビの

 Take take take take take take it away!

 で絶頂。

2.RIDDLE が良い

 The Used のCDとともに

 RIDDLEの1stフルアルバムを貸してくれた。

 なるほど

 CDのジャケットを見た段階で

 Mっちゃんの言いたいことがわかった。

 そうつまり

 そういうことだった。

any lies かっけー

3.クスタが良い

 伝説のヘアワックス

クスタクルードクレイ

 ヤワ髪男子なおれは

 髪質にバッチリ合うヘアワックス探しに

 難航していた。

 そこにMっちゃんという黒船が

 クスタのワックスを持ってきたわけだ。

 イイワックスアルネ

 人間性のみならず

 髪質までおれと真逆だったMっちゃんは

ガチゴリ系な髪をしている。

 (まじでうらやましい)

 美容室で購入したとのことで

 使わせてもらったら

 キマった。

 まさに追い求めていたヘアワックスだったが

 数年後、販売中止になって

 手に入らなくなってしまった。

 10年前くらい前のやつが微量だが未だに残っていて

 今でしょ!

 って時にだけ使って大事にしている。

てことで

大切なことを3つも教えてくれたMっちゃん

でも一番覚えてるのは

「おれ料理得意だから」

といって焼きそばを作ってくれたんだけど

使い終わった食器は洗ってくれず。

迷わず叫べば良かったよ

Take take take take take take it away!

ってね!haha